7.「若大将シリーズ」社会人編VOL:12004.10.17アップ2007.10.27改訂 (文中敬称略) 東宝映画『若大将シリーズ』社会人編作品VOL:1 ●データ:‘69年1月1日封切 東宝スコープ:89分 併映作品:クレイジーのぶちゃむくれ大発見 製作:藤本真澄 監督:福田 純 ●興行成績 推定番組配給:3億9200万円 推定入場人員:176万人 ●主なキャスト 田沼雄一/(加山雄三)・田沼久太郎/(有島一郎)・田沼りき/(飯田蝶子)・田沼照子/(中 真千子)・中里澄子/(星 由里子)・石山新二郎/(田中邦衛)・江口 敏/(江原達怡)・高木節子/(酒井和歌子)・山田淳子/(高橋紀子)・大島昌子/(岡田可愛)・竹内みどり/(長 慶子)・横沢清三/(藤木 悠)・めぐみ/(草笛光子)・大梨老人/(左 卜全)・藤岡課長/(藤岡琢也)・小山/(小鹿 敦)・猪俣社長/(藤田 進) ●あらすじ 田沼雄一は、老人を連れた高木節子にタクシーを譲ったために、日東自動車の就職試験に間にあわなかった。 受験を拒否された雄一に話しかけたのは、社長の猪股だった。 そこで雄一は、理由も聞かず追い払われた試験官の態度を非難した。 それから間もなく、雄一は彼が社長と知ったが後の祭だった。が、猪股は、率直な雄一に好感を持ち、彼を採用した。 一方、田沼家では婿養子の江口が、『田能久』の暖簾を継ぎ、祖母のリキは大張切りだった。 お蔭で、すっかり影のうすれた久太郎は、うっぷん晴らしにスナック通いに明け暮れるのだった。 日東自動車で、雄一が配属されたのはサービス課。 早速、取引先の東西オートの副社長就任祝いに出かけた。 ところが、その副社長が落第生の石山だったのには驚いた。 それから雄一は、日曜毎に自動車の修理工場に通いはじめた。それは整備士の免許をとることと、節子に会える楽しみからだった。 石山が節子に求婚したのは、そんな折りだった。 それからの雄一は、何をやってもヘマばかり、心の動揺はぬぐえなかった。 そんなある日、東北オートの得意先、北斗観光の竹内社長が上京した。 雄一は、石山と空港に出向いたものの、石山は途中で出会った節子と雲隠れしてしまった。 その結果は、散々だった。 顔を知らない雄一は、お得意先を商売仇にさらわれ途方に暮れてしまった。そこへ、石山が竹内を連れて戻って商取引きは万事順調に運んだ。 それから数日、竹内から取引き停止の知らせが東西オートに届いた。 日東製の車が、車輌不良による事故を起したというのだ。 これに驚いた日東自動車は雄一を、東西車輌は石山を派遣し、不良車の調査に当らせた。 事故は、商売仇の陰謀によるものだった。 意気揚々と羽田に降り立つ二人。 節子は、石山のプロポーズを断り、雄一と肩を並べて去って行った。 ●楽曲リスト フレッシュマン若大将、いい娘だから、りんどう小唄 ●データ:‘69年7月12日封切 東宝スコープ:86分 併映作品:ハーイ!ロンドン 製作:藤本真澄 監督:福田 純 ●興行成績 推定番組配給:1億7400万円 推定入場人員:83万人 ●主なキャスト 田沼雄一/(加山雄三)・田沼久太郎/(有島一郎)・田沼りき/(飯田蝶子)・江口照子/(中 真千子)・江口 敏/(江原達怡)・森川節子/(酒井和歌子)・石山新次郎/(田中邦衛)・朝吹マリ/(中山麻里)・大島昌子/(岡田可愛)・エリザベス/(ジェシカ・ピータース)・藤原課長/(藤岡琢也)・小山/(小鹿 敦)・牛丸/(佐野周二)・三橋冴子/(うつみみどり)・太田黒/(コロンピア・トップ)・松井/(コロンビア・ライト)・平山/(なべおさみ)・ジョン・オハラ/(アンドリュー・ヒューズ) ●あらすじ 日東自動車のシドニー駐在員の田沼雄一は、日本から来る代議士の観光案内が大の苦手だった。 今日も、太田黒議員と秘書の案内をするはめになり、空港へ向った。 すると、乗客の中から学生時代の親友で、今は世界航空の社長となった青大将の石山新次郎が現われた。 石山は、オーストラリアとニュージーランドの観光ルート開発のために来豪したのだった。 折から、雄一のところに本社から帰国命令がきて、石山と共に帰国した。 帰国早々、羽田でひょんなことからニュージーランド振興会の森川節子と知合い、彼女を自宅まで送った。 本社に戻った雄一は、海外普及部の宣伝課に配属された。 その夜、歓迎会が開かれ、雄一は、節子にまた偶然会い、それ以来二人はたびたびデートをする仲になった。 そんな時、オーストラリアでセールスNO1となったエリザベスが、日本に招待された。 その頃、ニュージーランドでの新型車発売のデモンストレーションを提案した雄一は、その提案がとり入れられて、準備のため早々に出発した。 そけを知った節子も、すぐ後から出発。 オークランドの街でのパレードは成功したが、エリザベスとあまりに親しそうにしている雄一を見て節子は失恋したと思って、姿を消した。 それを聞いた雄一は、あとを追った。 雄大なタスマン氷河の上には、誤解のとけた雄一と節子のスキーをする楽しそうな姿があった。 ●楽曲リスト ニュージーランドの若大将、SOMEDAY SOMETIME、WALTZING MATILDA、大空の彼方、氷河の上を ●データ:‘70年1月1日封切 東宝スコープ:89分 併映作品:新選組 製作:藤本真澄 監督:岩内克己 ●興行成績 推定番組配給:3億3000万円 推定入場人員:132万人 ●主なキャスト 田沼雄一/(加山雄三)・田沼久太郎/(有島一郎)・田沼りき/(飯田蝶子)・江口照子/(中 真千子)・江口 敏/(江原達怡)・松井節子/(酒井和歌子)・石山丹次郎/(田中邦衛)・西岡/(藤岡琢也)・浜野百合子/(高橋紀子)・チヨ子/(坂倉春江)・玉江/(松村幸子)・昌子/(柏木由紀子)・大木/(大矢 茂)・岩崎/(松村達雄)・熊井/(熊倉一雄) ●あらすじ 三矢物産の営業部に勤務する田沼雄一は、親友の青大将の石山丹次郎が専務をしている東西デパートと取引きのコネをつけた。 そんなある日、雄一は、熊井鉄工の熊井から、住宅用鉄材の売り込みを受けた。 雄一は、住宅に関する企画案を提出し、岩崎部長が賛成し、雄一は案の実現に猛ハッスル。 ところが数日後、雄一の企画案が突然没になった。 というのも、三矢物産は、熊井鉄工を無視して、裏面で大手の鉄工会社と事業提携を進めていたのだった。 会社の道義に欠けるやり方に怒った雄一は、辞表を叩きつけ、単身グアムへ飛んだ。 雄一は、休暇で島に来た、節子、チヨ子、直江、商用で来た石山と事業提携で同行した西岡と再会した。 グアムで、雄一と節子の間に恋が芽生えた。 やがて帰国した雄一は、家業のすき焼き屋『田能久』の仕事に精を出したが、婿養子の江口の失敗の責任を負って家を出た。 ビルのガラスふきになった雄一は、偶然熊井と再会し、熊井鉄工に入社した。 熊井の資金難を助けるべく、銀行家へ嫁いだ百合子に融資を頼んだ。 節子は、百合子の胸に雄一の贈ったブローチを発見し、雄一を責めた。 一方、住宅事業が進展しない三矢物産は熊井鉄工と合弁会社をつくり、雄一は社長に就任した。 休暇をとった雄一は再びグアムを訪れたが、その後を追うように、石山と節子が支店進出のため島を訪れた。 誤解のとけた節子の明るい笑顔が、たくましい雄一の傍らにあった。 ●楽曲リスト 恋のコンパス、世界のどこかで、淋しい二人、その訳は云えない ジャンル別一覧
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